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副鼻腔炎と鍼灸

副鼻腔炎と鍼灸

2014/04/17


本日もご訪問ありがとうございます。

私は花粉症ではないのですが、どうも今年は3月に入り鼻の詰まりがひどかったので、生まれて初めて耳鼻科に受診しました。

気になっていたのは、4~5年前に、風邪を引いたときに急性副鼻腔炎を起こし、その後から詰まり感が強くなっていたので、慢性副鼻腔炎を起こしているのではないかという心配がありました。
行くとすぐにレントゲン検査になったtのですが、どうやら副鼻腔炎はなかったようでした(^^)
「アレルギー性鼻炎でしょう」とのこと。少し生活習慣を見直さないといけないかも知れませんね(汗)

ということで、今日は、副鼻腔炎のお話しです。

副鼻腔炎とは読んで字のごとし、鼻のまわりの骨にある「副鼻腔」という空洞部分(下図)に炎症が起こり、鼻づまりや鼻水など、さまざまな症状が出る病気です。副鼻腔内部も粘膜で覆われているのですね。


1960年代までは非常に多くみられる病気でしたが、生活環境や食環境、医療環境の変化により、1970年代以降、患者さんの数はかなり少なくなっていたそうです。それでも、いまだに罹患者は多いとのこと。

原因は細かく分けると以下のようなものが上げられていました。
  • 解剖学的原因―わん曲した鼻中隔や肥厚した鼻甲介など
  • 生活習慣―喫煙など
  • 炎症性・感染性の原因―細菌、ウイルス、真菌の感染のほかアレルギーやポリープに関連するもの、黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌、肺炎球菌などの細菌や細菌の作る毒素が病態形成に大きく関わるようです。
  • 発生に関する疾患―嚢胞性線維症など
  • 鼻や副鼻腔内の腫瘍―主な排拙路を閉塞する可能性
分類は急性と慢性に分けられます。
急性副鼻腔炎
細菌やウイルス感染などによって副鼻腔に起こる急性の炎症で、通常は1~2週間で治ります。頭痛や顔面痛などの急性炎症症状が起こります。

慢性副鼻腔炎
急性副鼻腔炎が長引いたり、繰り返したりすることによって3ヵ月以上症状が続いているもので、「蓄膿症」とも呼ばれます。炎症が長引くと、副鼻腔の分泌液の量が増えたり、その粘度が高くなったりして、さらに慢性副鼻腔炎の状態を悪くすることにつながります。引き起こされる症状は鼻づまりや鼻水、頭痛などさまざまです。

気管支喘息や、アスピリン喘息と併発することがあるそうなのですが、そうなると治療が難しくなることもあるようです。

副鼻腔炎による合併症がいくつかあります。
中耳炎
耳と鼻は、耳管という管でつながっているため、副鼻腔炎の原因菌が耳管を通って中耳に感染したり、副鼻腔の炎症が耳管のはたらきを悪くしたりして、中耳炎が引き起こされることがあります。

眼の合併症(眼窩内感染症など)
副鼻腔は目(眼窩)の近くに位置するため、副鼻腔の炎症が目に及び、目が痛くなったり、涙が止まらなくなったり、眼の疲れや視力障害などが起こることがあります。
適切な治療を行わなければ、重い後遺症が残ってしまうこともあります。

脳の合併症(脳膿症、髄膜炎、硬膜下膿瘍など)
まれではありますが、副鼻腔の炎症が脳に及んで、脳膿症、髄膜炎、硬膜下膿瘍などが起こり、意識障害や麻痺などの症状が起こることがあります。これらの合併症が起こると、重い後遺症が残ったり、死に至るケースもあります。

どんな病気もそうですが、油断は大敵です。

鍼灸治療では、いわゆる鼻の症状によく使うツボがいくつかあります。上星とか迎香とか、印堂など。これらのツボは対症療法的に用います。
その他に、肺に主な原因があるか、消化器(脾胃)に問題があるか、ストレスが関わるか(肝胆)など体質的な判断を行い治療を進めていきます。

それにしても、最近は年も年ですし自分の体の手入れもしないといけませんね・・・

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